態勢整備、4回目のガイドラインが12月に通達!生保業界と損保業界の温度差は・・・
個人事業主の集団からサラリーマンへ、家業から企業への転換を促す、金融庁の指導の下保険業界が体制整備の施行のもと変化しだした。12月に4回目の体制整備のガイドラインが金融庁から発表され、即座に生保協会が業界各方面に情報発信をした。曰く、態勢整備の抜け道をなくし、ちゃんと税金と社会保険料を支払いなさいと・・・・
面白いのは、生保協会はすぐに反応したのだけど、損保協会はなしのつぶて。損保協会は我関せずというスタンスのようだ。もともと損保協会は1社専属代理店が主で株式会社や有限会社で零細企業が多いため、社員を雇って経営している企業が少ないために体制整備の発信しないのかな?生保業界と、損保業界の温度差がより鮮明になった。
4回目の体制整備のガイドラインの中身は何か?
12月13日発表の金融庁の4回目のガイドラインの中身は、文章読んでもよくわからない。つまりネクタイ派手夫の保険流通革命のブログで上野直明氏が解りやすく解説しているのでご参考までに!
https://ameblo.jp/hokenryutuu/entry-12339712684.html
【今回のガイドラインの要点は2点】
今回のガイドラインの要点は2点で
1.生保会社によるインセンティブ(リベート、国内海外旅行)の廃止。
2.短時間採用の制限。短時間労働者にも社保を適用するという事。
たまたまだけど、PIAも短時間で仕事していちた方が、11月に1名、12月に1名退社されました。益々零細代理店での雇用と新規採用が難しくなってきます。もともと大規模の代理店の規模が大きくなりすぎたために、脅威ととらえた体制側が制限し始めたのが発端の体制整備。
保険代理店が上場するなんて規模になるとは、想定外だった保険業界の対応遅れに歯止めをかけたという格好だと思う。そうんです、新規の業態の成長発展に業界が追い付いていない。戦後スーパーマーケットが台頭し始めたころとよく似ている。販売者側の規模が大きくなりすぎ、力を持ってきたために体制側が規制し始めた・・・・
当時と違うのは、スーパーマーケットの規制は緩やかで、保険の業界は許認可事業なので、規制が厳しい、つまり体制側が強い権力を持っているという点が違った。規制の中の自由競争、限界があります。
もう一つ保険会社の手数料体系が、主に代理店の企業規模にだけ特化した制度になっているため、制度改正が追い付いていない。保険会社が想定した以上の規模の代理店が出現した。それも乗合代理店。保険会社とは従属的関係がない。
生保業界と損保業界の温度差のその先は?
損保業界は、零細企業が多い事と、1社専属代理店が19万代理店の約95%以上という構成を考えても、態勢整備の影響を受けにくい。この温度差の行きつく先はどうなるか?
生保業界、乗合代理店(複数の保険会社を扱う代理店)に焦点を当てた、体制整備は急速に乗合代理店の企業体制の近代化への整備につながる。
つまり、家業から企業への近代化が促進されることになる。ということは、損害保険の代理店と乗合代理店の企業間格差が拡大するという事。つまり、損害保険代理店の弱体化が促進されるという事。それも急激に・・・・
かたや、温度差のある損害保険代理店の変化はあまりない。代理店の企業としての格差が拡大するという事になる。損害保険業界の代理店は進化が止まり、現状を維持しようという保守的な雰囲気の中で、せっかくの企業への進化のチャンスを失い、家業からの企業への脱皮をできなくなってしまった。企業規模と、新規契約だけに焦点を当てた手数料ポイント制度が新規の業態への対応、代理店の近代化を阻害し隷属関係を維持し、代理店の成長発展を阻害することになる。
選択できる代理店とできない代理店の将来は?
お客様が買うという行動は常に比較を伴う、比較検討の結果購買につながるのは真理だ。
比較検討の内容
補償内容は?
保険料は?
保険会社は?
保険会社は、どこの代理店で比較検討されようが、最終的に自社で契約さえできればいい。どこの代理店かは関係ない。
問題は、代理店だ。
お客様がどこの代理店で契約するか?
が問題になってくる。
比較できる代理店
比較できない代理店
貴方だったら、どちらで契約しますか?
体制整備のなかで、情報開示義務がある以上お客様が商品、保険料の優劣を知ることができるようになると、保険の商品力が売り上げ、契約に直結するようになる。従来のような人間関係だけでは、もはや契約できない時代に突入していることが、より鮮明な結果となって表れてくるようになる。
それは
自動車保険のマーケット縮小による競争激化
AI導入による比較検討の単純化と時間短縮
誰でもインターネットで簡単に比較検討できる
こういう背景になった時、お客様はどこの代理店に行くかってことは自明の真理である。
いずれ、ショップが損害保険に対して真剣に取り組みを始め、教育された担当者が配置され、宣伝を始めれば、損害保険もショップ販売店に急激に集中し始めると予測される。
代理店の生き残りのポイントは3つ?
保険を選ぶ、比較検討するという環境がかわり、世代が若い人に代わって来る近未来、代理店として生き残るポイントは3つ。
ググるとAIがポイント。
保険代理店お生き残りの3つのポイント
①専門性を高める
②複数の保険を扱う
③SNSによる情報発信
この3点を理解して、変化毒行動しない限り代理店は淘汰されるだろう!
ゆでガエルの時代はもう終わったと思うよ!!
byす~さん(へなちょこ社長)
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by鈴木洋二
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